いつも香芝店スタッフ通信をご覧いただきまして誠にありがとうございます。
店長をしておりました富重公作です。

花粉や黄砂が原因で体調不良を引き起こしてしまったり、せっかく洗った愛車がすぐに汚れてしまったりと困りごとが多い時期である一方、満開になる桜を観るために散歩したくなったり、別れや新しい出会いに感動したりなど、心にあたる風が心地よい季節でもありますね。

さて、明日４月１日より奈良スバル自動車も新しい体制で新年度を迎えることとなりました。
私事ではございますが、香芝店の店長を卒業することになりました。
香芝店をご愛用いただいておりますお客様や応援いただいている取引先企業の方々には心の底から感謝しております。
節目として少し過去を振り返ってみようと思います。
最後までぜひお付き合いください。

１２年前、私は香芝店へ店長という役割で異動してまいりました。
当時の香芝店はとにかく建物が古く、スタッフもあまり元気がないのが第一印象でした。
お客様のご来店は土日でも非常に少なく、店長としてどこから手をつければいいのかも全く分からず１０日くらい経過して体に異変が起こり始め、結局入院してしまいました。
自宅療養を含めると１か月以上休んでしまいましたが、逆にそれが私にとっての転機になりました。
答えが出たわけではなかったものの、自分がまず何をしたいのかが少し見えた気がしたのです。
そうするとどうしても確かめたくなる気持ちが強くなり、復帰するきっかけとなりました。
それは、「努力する姿をスタッフに見てもらいたい」というシンプルなことでした。
掃除や声の大きさ、笑顔など、誰もがするようなことに「全力投球」をしました。
数か月ほど経過すると小さな変化を感じました。
それは、スタッフから「本音」のような声が出始めたのです。
「たくさんのお客様に囲まれて仕事がしたい、きれいなお店で働きたい・・・でもどうすればいいのかわからないし、やる気だけでは無理だろうし・・・」 凄くうれしかったです。
「じゃあ、やりましょ！　実現させましょ！　絶対できるよ！」 根拠があるわけでもないのに私の気持ちが勝手にこのような発言をしていました。
まずは、「お客様が気軽に来店いただけるように！」という思いを体を張って表現しようと決めました。
これが香芝店の無料洗車の始まりでした。
スタッフが自分たちで決心してくれたので相当の努力は覚悟してもらいましたが、努力することに関しては店長である私が誰よりも勝っていなければならないと思い、スーツ姿をやめ、ツナギを着用しました。

自分で失敗したことは自分で反省して次に活かすことを重視していましたが、それだけでは自分で判断する際に失敗ばかりしてしまい、うまくいかないという事もたくさんありました。
「自分で考えて自分で行動するためにはどうすればいいかなあ。」と考えた結果、「行動指針４か条」という「道しるべ」を作りました。
１、必ずお客様（相手）を主語にお話しします。 
２、必ず肯定型でお話しします。
３、必ず先に挨拶をします。
４、必ず「ありがとう」を目的地に行動します。
自分で判断するようなシーンはこの行動指針をヒントに答えを選択するとみんながハッピーになるよということを伝え、更なる訓練が始まりました。
業務の訓練も大切ですが、スタッフそれぞれの「とらえ方」、いわゆる「心の勉強」も同じくらい大切だと考え、 本を読みあって意見を言いあう勉強会を始めました。
「とらえ方」は人それぞれで自由なのは理解しているのですが、「どうとらえるとみんながハッピーなのか」を勉強し、「とらえ方の選択肢を増やす」ことに力点を置きました。
「とらえ方」=「考え方」と考えると、考え方があるから言葉になったり、言葉が実際の行動になったり行動が一つの 結果を生むので、行動の根っこである「考え方」がいかに大切であるかを勉強しました。

現在の香芝店が、課題はいろいろありながらも全国の５００店舗近いスバル販売店の中で１位まで上り詰めることができたのは、たくさんのお客様にご来店いただき、勉強や努力をする機会をいただきそのおかげでスタッフが育った、というのが私がお客様へ感謝する根拠です。
まさに、このお店はお客様に作っていただいたと信じてやみません。
人として大切なことを学ぶ「環境」「機会」を作ることが店長の仕事だと自信をもって言い続けていきたいと思っております。

４月１日より、私は奈良スバルの５店舗へこれを伝えていく立場になりました。
人材育成室と販売推進部を兼任致します。
これからも定期的に香芝店へ来ますので気軽に声をかけていただきましたら幸いです。
お客様で同じような立場の方がいらっしゃれば情報交換などもさせていただきたいです。
今年の１１月で香芝店はリニューアル５周年を迎えます。
お客様に建てていただいたお店を、次は持田店長、高垣工場長が先頭になりパワーアップしてまいります。

今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます。

最後になりますが、お客様からお花をいただきました。
ありがとうございます！
私が橿原店に来ておりましたので、遠方にもかかわらずご来店くださいました。
この場をお借りして重ねて御礼申し上げます！